JSA規格について

規格基準が存在しなかった次亜塩素酸水

次亜塩素酸水

今まで非電解法による次亜塩素酸水は雑品として扱われてきたため統一した規格基準が存在しませんでした。そのため様々な次亜塩素酸水と称される製品が販売され、中には問題のある製品もありました。

次亜塩素酸水が効果を有し日常生活のあらゆる場面で安全に使えるものであるにも関わらず否定的報道やもう一つ正しく理解されないのは、やはり規格に沿った製造がなされていないからだと次亜塩素酸化学工業会は考えました。

JSA規格制度とは

JSA規格

JSA 規格は、数多くのJIS原案作成、国際標準(ISO,IEC)国内審議等、我が国の中心的な標準化団体である⼀般財団法⼈⽇本規格協会(本部:東京都港区、理事⻑:朝⽇弘)が発⾏する⺠間規格です。2017 年6 ⽉の制度創設以来、標準化の専⾨機関である⽇本規格協会が、様々なステークホルダー(企業、団体、政府機関、学会など)からの多様な規格開発のニーズの相談・提案を受け、提案者の⾃主的な規格開発の取組みに対し、効率的なプロジェクトマネジメント⽀援を提供し、透明性・公平性及び客観性を確保したJSA 規格を迅速に開発しています。

新たに策定されたJSA規格

JSA規格マーク

JSA規格とは日本規格協会グループが始めた民間規格である「日本規格協会規格」のことです。

今回、当工業会では次亜塩素酸分子水溶液(次亜塩素酸水は電解法によるものであるため呼称を変更しています)に関し、このJSA規格を策定いたしました。この規格を順守することにより安心安全な製品を消費者の方々にお届けすることができ、また正しい理解が深まることを願っています。

次亜塩素酸分⼦⽔溶液(JSA-S1012)について

次亜塩素酸⽔は、その製造⽅法によらず、新型コロナウイルスに対する消毒に有効であることが判明し、ノロウイルスなどのノンエンベロープウイルスに対しても、有効性を⽰す多くの試験結果が発表されています。このため、アルコールなどの代替消毒⽅法として期待が⾼まっています。

次亜塩素酸⽔には、電気分解による“電解型”と、電気分解以外の製法(次亜塩素酸ナトリウムと酸の⼆液混合、炭酸ガスの付加、イオン交換樹脂による化学反応、粉末を⽔に溶かしたもの等)で⽣成された“⾮電解型”とがありますが、このJSA規格で規定する“⾮電解型”の次亜塩素酸⽔(次亜塩素酸分⼦⽔溶液)は、遊離有効塩素のうち次亜塩素酸分⼦(HOCl)が主たる役割を担い、経時安定性能を有することからボトリング(瓶詰)の形様で流通しています。このため商品の品質・効果と表⽰とが乖離した商品が出回ることを防ぐため、次亜塩素酸分⼦⽔溶液に求められる性能の統⼀的な要求事項をJSA規格として明確に定めたものです。

JSA-S1012:2022 『次亜塩素酸分⼦⽔溶液』(Hypochlorous acid molecular aqueous solution)は、⽇本規格協会のウェブサイトからご購⼊いただけます。

JSA 規格の詳細はこちら↓
https://webdesk.jsa.or.jp/common/W10K0500/index/dev/jsas/

JSA-S1012 のご購⼊はこちら↓
https://webdesk.jsa.or.jp/books/W11M0090/index/?bunsyo_id=JSA-S1012%3A2022

 

JSA規格「JSA-S1012:2022次亜塩素酸分子水溶液」の運用について

1.  次亜塩素酸水(次亜塩素酸分子水溶液)商品のJSA-S1012:2022規格検証
一般社団法人次亜塩素酸化学工業会は、加入会員からの申請に応じて、会員が製造または販売する次亜塩素酸商品が、JSA-S1012:2022規格を満たすか否かの厳格な検証を行います。規格を満たさない商品に関してはHCIA認定マークを発行せず、改善の助言を行い、是正を促します。

2. 規格準拠商品に対するJSA-S1012:2022準拠のHCIA認定マークの発行
一般社団法人次亜塩素酸化学工業会(HCIA)は、JSA-S1012:2022規格の開発主体として、JSA規格を満たすことが確認できた商品に対して、JSA-S1012:2022に準拠した商品である旨を証する、次のHCIA認定マークを発行します。

◇このHCIA認定マークが付いた商品は、使用原料等の安全性が確認されており、使用期限が明記されています。同時に、商品本体に記載の使用期限内における、除菌性能や消臭性能に関する有効性が担保されています。次亜塩素酸水商品を安心してお使いいただくための商品選定の目安として、ぜひ、お役立てください。

3. 規格の見直し
一般社団法人次亜塩素酸化学工業会(HCIA)は、新たな知見などにより、JSA-S1012:2022規格の見直しが必要であると判断した場合、一般財団法人日本規格協会(JSA)と協力し、規格の見直しを行います。

4. 製造者・販売者・使用事業者・一般消費者向けの情報提供
一般社団法人次亜塩素酸化学工業会(HCIA)は、すべてのステークホルダーに対して、次亜塩素酸分子水溶液の適切かつ安全な製造・販売・使用に資するため、JSA-S1012:2022規格に関わる商品の、使用方法、保管方法、販売方法、表示方法、関連法規、安全性情報、関連学術論文等の情報を積極的に開示して参ります。

本リリースのお問い合わせは下記まで
■団体名 一般社団法人 次亜塩素酸化学工業会
■英文表記 Hypochlorous acid Chemical Industrial Association、 略称「HCIA」
■所在地  東京都豊島区池袋2丁目63番地4 山ノ紀ビル2階
■代表理事 石田 智洋
■TEL 03-5985-0425
■FAX 03-5985-0431
■e-mail  info@hcia.or.jp
■担当窓口 (概要のお問い合わせ)事務局 牛建安奈
(詳細のお問い合わせ)監事:田部井裕介、代表理事:石田智洋